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腰部に関するお悩み 223 ビュー

【施術レポート】急性腰痛(ギックリ腰)で来院し腰椎圧迫骨折があった事例

 急性腰痛(いわゆるギックリ腰)で来院される患者は中高年世代を中心に多く見られるが、当院に限らず接骨院を受診し、問診や徒手検査等を実施した後に骨折が疑われ、整形外科への受診を促すケースはまれに見られる。
 当院での一例では、70代後半の男性で、自宅での転倒により腰部を負傷し来院、腰部の激しい運動時痛を訴えていた。本人は「ギックリ腰になった。」と施術者に主張したが、関節性や筋性の急性腰痛とは様子が違い、体幹の動作は大きく制限され、痛みの為に背臥位になることができないほどであった。視診時は大きい腫脹や皮下出血斑は見られなかった。その後、整形外科への受診を促し、腰椎椎体圧迫骨折が判明した。
 このような事例への対策としては、まず患者の年齢や骨折の既往歴、骨粗鬆症等の持病の有無を確認することが必須であるといえる。我が国で近年社会問題となっている2025年問題の超高齢社会の実現もさることながら、加齢による骨粗鬆症患者は急激に増加していると言われており、現在1300万人の患者がいるとされている。当然、骨粗鬆症性椎体圧迫骨折も年々増加することが見込まれている。日本骨代謝学会の基準を用いて推定した腰椎および大腿骨頚部の骨粗鬆症の有病率が報告された。40歳以上の骨粗鬆症患者の有病率は腰椎L2~L4で男性3.4%、女性19.2%であった。このように骨粗鬆症は比較的女性に多く、これは女性ホルモンの減少が影響していると言われている。
 外傷の発生機序を確認することも重要である。転倒に限らず、中腰で重いものを持つ、くしゃみによる衝撃などの軽微な外力で発生することもある。
 症状に関して、骨折の有無は疼痛のレベルにより判断することはできない。中には骨折が発生しているにもかかわらず痛みが軽微で、それに気づかず放置する患者もいるという。腰部の負傷以来、足がしびれるなどの神経症状がある場合はより慎重になる必要がある。高齢者の場合で腰痛を訴え、触診時に椎弓部に激しい圧痛等があるなどする場合は適切な医療機関への受診を促す必要性も視野に入れる必要がある。

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