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- 2020.05.16
- ニューボックスU
- 症例報告(足関節捻挫)
「発生機序」サッカーの試合中にドリブルをしていて、横からスライディングされ着地した時に足を捻り負傷した。
「主訴」腫脹、熱感、内反痛、歩行痛
「状態」足関節捻挫
足関節捻挫とは、足首の関節を支えている靭帯や関節包が損傷することをいいます。足関節捻挫は、スポーツ活動中や日常生活中の歩行時に、足関節を内側あるいは外側にひねることで起こります。
足関節捻挫は、靭帯が引き伸ばされる程度の1度捻挫、靭帯の一部が切れてしまう2度捻挫、断裂してしまう3度捻挫に分類され、重症度により治療法や治癒までの期間も変わります。
足関節には、前距腓靱帯・踵腓靭帯・後距腓靭帯
の総称である外側靭帯のほか、内側の三角靭帯や、前方の前脛腓靭帯、後方の後脛腓靭帯
といった靭帯があります。関節をひねった方向や、受けた外力の大きさによって、損傷が起こりやすい靭帯の種類は異なります。
足関節捻挫の多くは、足首を内側にひねった際に外力が加わり、足関節を安定化させている靭帯に過度の緊張が加わって損傷することで起こります。これを足関節内反捻挫
といいます。特に、外くるぶし尖端の前方に位置する前距腓靭帯
に損傷が起こることが多いとされています。
足関節内反捻挫は、サッカーやバスケットボールなど、スポーツ活動中に起こる「スポーツ外傷」のひとつとして知られています。スポーツ活動中の捻挫は、走行中の方向転換時やジャンプの着地時、相手と接触したときなど、さまざまなシーンで起こっています。また捻挫はスポーツ活動中のほか、段差の昇降時に足首をひねるなど、日常生活中にも起こります。子どもの足関節捻挫は、遊んでいるときにくぼみに足をとられたり、他の子どもの足にのってしまったりすることにより起こることがあり、剥離骨折を伴うこともあります。
「アプローチ」ニューボックス、テーピング
「経過」1回目、患部の腫れがきついため手技療法はせず、ニューボックスで患部の炎症を緩和させる。
2回目、前回より少し腫れが取れて来たが、手技療法はほぼせずにニューボックスで患部の炎症を緩和させる。
3回目、腫れが治まって来たので、手技療法とニューボックスでの治療を行う。
4回目、圧痛の場所が前距腓靭帯、前脛腓靭帯に限局されたため、そこにニューボックスを行う。歩行時の痛みは消失。
5回目、荷重をかけると少し痛みが生じるため、痛みの出る肢位でニューボックスを行う。
6回目、ボールを軽く蹴ると痛みがあるため、ニューボックスを行う。インサイドキックは痛み無くなった。
7回目、ニューボックスを行う。ロングキックも蹴れるようになった。
8回目、ニューボックスを行う。治療後、症状がが改善したためニューボックスの治療は終了する。